「物を盗られた」と言われて困っています。

このような症状を「物盗られ妄想」といいます。
妄想は“訂正不能な誤った確信”ですので、患者さんへの訂正や説明は期待できないことを介護者へ理解いただきましょう。
介護者は、妄想に困っているわけではなく、理解できなくて困惑している場合が多いです。

対応例

関心を別のものに向かわせましょう

「おやつを食べてから探しませんか」など、患者さんの関心や話題を別のものに向かわせ、一呼吸おくと忘れてしまうことがあります。

丁寧に聞いてみましょう

否定したり、怒ったりせず、患者さんの訴えを丁寧に聞きましょう。訴えを否定すると「自分のことを信用しない。やはり犯人は家族の誰かだ!」ということになるかもしれません。共感したり、うなずくなどの態度が患者さんを安心させます。

「物盗られ妄想」は、一番熱心に介護している人に対して向きます。
患者さんと介護者との関係が悪化している場合は、サービスを利用するなど物理的に離れる時間を作ることも必要です。