認知機能の変動

レビー小体型認知症の症状の特徴に、状態のよい時と悪い時の差が非常に大きいことがあります。
変動は一日のうちでも起こることがあり、ほかの認知症と同様、夕方から夜にかけて悪くなることが多いようです。また、週単位、月単位で変動することもあります。
レビー小体型認知症では、ご自分の今いる場所や現在の時間などをはっきりわかっている時もあれば、全くわからない時もあります。
奥さんに話しかけられても、どういう間柄の人なのかわからず、そっけない態度をとることもあります。
介護するご家族は、その状態の変化の大きさに戸惑われることと思います。
後期になっても認知の変動はみられますが、この頃には認知機能も落ちて、ぼんやりしている時間が増えます。しかし、ときには思いがけないしっかりした態度や、介護する人への優しい声かけを示してくださることもあり、びっくりさせられます。

対応法

一日のなかでも突然悪くなることがあります

初期にはできるだけ外出して活動の幅を広げていきましょう。
一日のなかでも症状に変化があるので、できれば誰かがつきそって、急な状態の変化にも対応していただけると安心です。

周りの理解を

レビー小体型認知症は、その症状があまり知られていないこともあって、親せきや周囲の方の理解を得られない面が多々あります。
特によい時と悪い時の差がありますから、よい時しか知らない方には「しっかりして物忘れもないし、どこが悪いの?」と思われることも多くあります。
周りの方には、レビー小体型認知症の特徴として、認知機能の変動が生じていることを説明して理解してもらいましょう。

なるべくあわてなくて済む環境整備を

レビー小体型認知症の症状のよい時と悪い時の差が大きければ、介護する方の負担も大きくなりがちです。
今ご本人の調子がよいからといって安心していられませんし、常に状態に気を配る必要があるからです。ご本人の調子が悪くなってもあわてなくて済むような環境整備をしておきましょう。
たとえば危険物はしまっておく、転倒しても大きな怪我をしなくて済むように室内を整理するなどです。

変動を観察しましょう

一日のうちでも調子のよい時間帯、悪い時間帯はだいたい定まっていることが多いです。
一般的に夕暮れ時はレビー小体型認知症の方の状態も悪くなりがちです。
夕食の準備は昼ごろに済ませて、夕暮れ時はご本人とゆっくりお茶でも飲みながらテレビを見たり音楽を聴いたりするなど、生活のパターンを組み直すと、夕暮れ時をうまく乗り切れる場合もあるようです。