終わりに

介護する方も休息を

認知症の方をご家族で介護するということは、言葉では言い尽くせないくらい大変なことです。
介護だけでも大変なうえ、認知症になった方がそれまでに担っていた仕事(たとえばお店の経営・家計の管理・家事)も引き受けなければなりませんし、ご自分の仕事もこれまで通りこなしていかなければなりません。

ゆっくりご飯を味わって食べたり、お風呂にのんびりつかったりすることすら難しくなるでしょうし、二人きりで暮らしておられる場合、テレビのニュースを見て一言二言話し合う・・・・・・といった会話の喜びさえ奪われてしまいます。
そのままでいれば、きっと体や心が悲鳴をあげてしまうに違いありません。
積極的に休息をとるよう心がけて下さい。

ショートステイなど介護保険のサービスを利用して介護する方が定期的に休養する時間をとるのはよい方法です。
自治体のサービスも、ボランティアも、助けになると思います。

「楽をすると後が苦しいから」とか、「本人が嫌がるから」とか言わずに、とにかく介護するご家族の体と心の健康に留意して下さい。
それから介護を助けてくれる人(介護介助者)をみつけましょう。もしもの時に代わってもらえる介護介助者がいると思うだけで、介護者は精神的に楽になります。

介護は、認知症のご本人とご家族だけが倒れるまでつきすすむ一本道ではありません。介護者が元気で穏やかな気持ちでいてこそ、よい介護につながるのです。 困った時には担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに、ためらわずSOSを出して下さい。