「何を考えているの!??」 島根県支部ペンネーム旅の宿

嫌がる受診

母親は82歳、現在要介護3です。アルツハイマー型認知症と診断されています。7年前に夫を亡くした頃が、発病初期だったでしょうか、物忘れが確認できるようになっていました。

世間からは、しっかりした女性とみられていて、近所の人への受け答えからは、とても認知症とはわからなかったと思います。しかし、一緒に暮らす家族は、日頃の動向から、「もしかして」という気持ちがあり、専門医の受診を考えましたが、本人は当然、病院受診など聞くはずもありません。

傷つけられたプライド

嫌がっていたのを、何とか説得というか、無理やり連れていったのかもしれません。総合病院の専門外来で受診したのですが、担当医師が、いきなり長谷川式簡易スケールをやり始めました。まだ、軽度の時期でしたから、本人は自分が何をされているのかを感じ取り、本人のプライドが傷つけられ、そこで一旦医療と切れそうになりました。

受診後、母が部屋で一人で泣いていたのを覚えています。

医療との繋がり

それでも、受診は必要と考えたので、通院しやすい、気軽に門をくぐれるクリニックに繋げることができ、通院することができました。それ以来、本人も嫌がることなく、定期受診をするようになり、服薬も家族管理ですが、できています。

早期の受診と服薬は大事だと思います。その際、医師との相性も医療との繋がりを保つ、重要な要因となります。医療が傍らにあれば、医療の管理のもと、先生からの生活面でのアドバイスも期待でき、一方で、安心して福祉サービスの利用を進めていくことができます。医療と福祉サービスの両輪が揃うと、家族の安心感も高まります。

現在も同じクリニックを受診しています。先生から母に、「何か困ったことはありませんか?」と聞かれますが、受け答えは決まっています。「何も苦労はありません」先生の前では、今も昔もしっかりしていて、頑張っている自分がいるのでしょう。

「ぽ~れぽ~れ」通巻398号(2013年9月25日発行)