物忘れがあり、なんとか専門医につれていきたいのですが、
受診を聞き入れません。

70歳の妻は、ボランティア仲間から時間や場所を間違えていると電話がかかることが多くなり、家の中でも同じことを何度も言うなど気になることもあります。専門医に診てもらおうと言っても本人に自覚がなく、どうしても聞き入れません。どうすればよいでしょうか。

夫:75歳

男性介護者:「健診に一緒に行こう」と誘いました

男性介護者

妻が落ち着いている時に、「65歳以上の高齢者健康診断に一緒に行こう、脳こうそくや小さな脳出血が隠れているかもしれないから」と誘い、うまくいきました。

女性介護者:おかしいから医者に診てもらおうと言ってしまったことで…

女性介護者

夫の物忘れが始まった時に、「おかしいから医者に一度診てもらおう」と言ってしまったために、その後もずっと受診を嫌がり苦労しました。結果的にプライドを傷つけることになったと反省しています。

医者:初めから専門医受診はハードルが高いかも

医者

専門医に診てもらうことは大切ですが、奥様が信頼しておられるかかりつけ医にまず相談されたらいかがでしょうか?本人が嫌がるようなら、その時、「心配な症状」「変化の様子と時期」「既往症」などを書いて持参されたら、医師としては参考になります。かかりつけ医から専門医療機関に紹介してもらいましょう。

ケアマネジャー:お子様から勧めてもらったら…

ケアマネジャー

奥様は、今までしっかりしてこられた方だけに、認知症と言われたらどうしようと不安も大きいのかもしれません。○○市から大正、昭和生まれの方を対象に検査を受けるように言ってきたのでとお誘いしてうまくいったこともあります。また、家族の皆さんの理解も大切です。お子様から勧めてもらわれたらどうでしょうか。

看護師:本人は不安を感じている

看護師

認知症の人が「自分は普通だと思い身に覚えがない」のに、物忘れがひどいと指摘され病院に行こうと言われ、理由が分からず驚き反発します。しかし、そこはかとない不安は感じているので、まず、本人の不安な気持ちに寄り添い、理解することから始めたほうがよいと思います。

世話人:受診は無理強いせず

世話人

早期認知症の受診拒否はたくさんの介護者の方が経験される悩みです。無理に勧めては問題がこじれてしまいます。受診を嫌がられるのであれば、あまり無理強いしないで、心を許しあった親しいボランティア仲間に奥様の状況を話され、支えてもらいながら、しばらく様子を見られたらいかがでしょうか。どうしても困った時は、地域包括支援センターに相談されることをお勧めします。場合によっては、往診医を利用することも可能でしょう。

「ぽ~れぽ~れ」通巻408号(2014年7月25日発行)