実母の介護を兄妹で協力してやりたいのですが、
どうすればよいでしょうか。

父と二人で暮らしている母(78歳)は物忘れがあり、同じことを繰り返すようになり、半年前にかかりつけ医から「軽い認知症」と言われました。父(80歳)は最近疲れきっています。実家近くに住む私は、様子をみに毎日通っていますが、上の兄は、私が「かまい過ぎ」と言い、遠くに住む下の兄夫婦は泊まり込んでみたが「何ともなかった」と言い張ります。兄妹の葛藤を解き、協力しうまく介護するには、どうすればよいでしょうか。

娘:45歳

医者:認知症の理解が違っています。早く理解し合いましょう

医者

毎日通っておられるあなたも体調の悪いお父様も大変ですね。お兄様方はお母様の認知症が理解できてないようで、それによって温度差が生じます。軽度の認知症は、物忘れはあるが生活に支障はありません。しかし、何かがおかしく、不安を感じています。お兄様方は徘徊や妄想を認知症と思っておられるのではありませんか。お兄様方も一緒にかかりつけ医の説明を受けて、病気の理解を深めてもらってください。

ケアマネジャー:お母さまの不安な気持ちをまず理解して

ケアマネジャー

一番不安を感じているのはお母様です。これまでと違う自分に戸惑い不安で自信がなく、何回も尋ねて確認しておられるのです。私も母の怯えたような不安な表情と目を思い出し、今でも胸が痛みます。まず、お母様の不安を理解して話を聴いてあげてください。認知症の進行を防止するために、介護予防推進センターや老人福祉センターなどで開催されている運動や脳トレ教室などで人とのつながりを応援してみてはどうでしょうか。

介護経験者:軽度認知症の理解とともに十分な情報交換や役割分担を

介護経験者

兄妹で介護を続けるには、これから情報交換をまめにしたほうが良いですね。 また3人の分担については、十分話し合い納得して決め、お兄様達には、介護費用の負担や、定期的に泊まってもらうなど分担をきちんと決めるのが良いと思います。

介護経験者:お父様のサポートも大事です

介護経験者

お母様に毎日接している高齢のお父様のサポートも大事だと思います。お母様の介護は主にあなたが担うとして、お父様のサポートを男同士のお兄様に分担してもらったらどうでしょうか。お父様に余裕ができれば、お母様の状態にも良い影響があると思います。

介護中の世話人:兄弟の協力はあきらめる

介護中の世話人

あなたが一人で介護され、大変ですね。私も兄が認知症に理解がなく悩みましたが、結局説得を諦め、自分が介護すると決めてストレスが少なくなりました。「家族の会」で出会った、介護経験者の方のお話や、専門家の方々のアドバイスで何度助けられたか解りません。

「ぽ~れぽ~れ」通巻409号(2014年8月25日発行)