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認知症の人と家族が明るく生きるために

心ならずも認知症という病になられたみなさん!
認知症の人を支えともに生きている家族のみなさん!

私は、もう34年も前に認知症の母の介護をして、そのつらかった経験から仲間とともに「家族の会」をつくり、今日まで34年にわたって「家族の会」の活動を続けています。
かつては、認知症の人は何もできない何も分からない人と思われ、「痴呆」という差別的で侮辱的な呼び方をされていました。
一方家族は、社会的な理解や行政の支援は一切なく、孤立無援の思いで家族だけの力で介護をしていました。
私たちは、「『ぼけ』ても心は生きている」「『ぼけ』ても安心して暮らせる社会を」と訴えて、認知症の人への理解と介護の社会化を求めてきました。
そして今日では、認知症の人は何もできない何も分からない人ではないということが社会の常識になりました。家族への支援の対策も以前と比較すると格段に進みました。認知症サポーターは470万人を超えています。世界的にみても各国で理解と対策を進めようとする取り組みが大きく動き始めています。認知症を治すための薬の研究も世界中で進んでいます。進行を遅らせる薬は近年中に数種類に増えようとしています。
34年前とくらべると社会は大きく変化しました。この時代を私たちは「認知症新時代」呼んでいます。

認知症になっても人生の終わりではありません。
あなたは何も変わっていないはずです。

認知症になったからといって、人生が終わるわけではありません。
ご本人がいちばんわかっておられるように、物覚えが少し悪くなっても、計算ができにくくなっても、自分が自分で、あることは少しも変わっていないはずです。
家族を愛する思い、社会で働きたいという思い、普通に暮らしたいという思いは以前と同じはずです。家族もそのことを理解しています。理解しているから、病気の人を支えともに生きようと思っているのです。しかし人を支えるということは簡単なことではありません。家族自身が健康でなければできませんし、家族の暮らしが安定していることも必要です。
認知症の人にとっても家族にとっても、社会的な支えが必要です。
「認知症新時代」になったとはいえ、ほんとうに安心して暮らせる社会には、いまだ道半ばではあります。人々の理解、薬の開発、社会の取り組みをさらに進めてもらうために、私たちは力を合わせましょう。

心ならずも認知症という病になられたみなさん!
認知症の人を支えともに生きている家族のみなさん!

人はだれもいつかかならず死にます。そのことは避けることができません。大切なことは寿命いっぱい生きることです。生きていることが大切なのです。
母がなくなったあと、私は思いました。失禁などで苦労して、「いつまで続くのか」と恨みに思ったこともあったけど、その苦労は私が生きる力にもなっていたのだと。そして親がなくなってみると、「次に死ぬのは自分の番だ」と気づきました。親は生きていて子どもを死から遠ざけてくれているのだと思いました。 病気になって家族に支えられるようになっても、子どもにとっては親としての、妻にとっては夫としての、夫にとっては妻としての存在価値は少しも軽くなるものではありません。
支える立場になったとしても、かなしくて苦しいだけではありません。これまでの人生でさまざまなことがあったとしても大切な人との新しい関係、新しい場面への挑戦です。仲間は大勢います。認知症の人も家族も、仲間とつながり工夫や知恵や情報を交流すれば、新しい場面での生きがいや希望も見えてきて、明るく生きるための第二歩に進めます。
さあ、立ち止まらず、仲間の中へ一歩をふみだしましょう。

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