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MCIから認知症への進行・症状経過

更新日:2022/08/01

記事監修

東京都健康長寿医療センター 副院長 / 脳神経内科部長
岩田 淳 先生

超高齢社会と言われる現在、65歳以上の高齢者の4人に1人は軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)もしくは認知症であると言われています1

認知症に対する社会的関心が日々高まる中、軽度認知障害(MCI)については「言葉は聞いたことがあるけれども、実はまだ良くわかっていない」という人も多いようです。

そこで、「軽度認知障害(MCI)とは」と称して、軽度認知障害(MCI)をわかりやすく解説していきます。

■ MCIは早期発見が大切です。

MCIは、さらに認知機能が低下し認知症に至る可能性のある状態で、認知症におけるもの忘れのような記憶障害がでるものの症状はまだ軽く、認知症ではないため自立した生活ができると言われています。

症状が軽いからこそ、正しく知らないと家族や自分自身でさえも見過ごしてしまう場合がありますが、MCIのうちに発見し、早期に対策を行うことで認知機能の改善が見られたり、発症を遅らせることができる可能性があります。

多くの認知症は、現在の医療では完治させることはできませんが、MCIを正しく知り、MCIのうちに早期発見に務めることが認知症の予防においてとても重要と言われています。 専門医や支援施設に相談してみる。

ここでは、MCIを様々な角度から分かりやすく解説していきます。

(参考文献)
1,厚生労働科学研究費補助金疾病・障害対策研究分野認知症対策総合研究
「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」平成23年度~24年度総合研究報告書

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