その他

11.知的活動

  • すべての人ではないが、認知症の前には認知機能(考える、記憶する、判断するなどの知的な能力)低下がおこる。認知予備力(頭を使うことによって蓄えられる能力)は、認知症や認知機能低下のリスクを軽減する保護因子として提案され(※1)、 認知活動の増加が認知予備力を刺激し、急速な認知低下を防ぐとされている(※2)。
  • 認知活動の増加は、認知刺激療法、認知訓練を通じて達成できる。 認知刺激療法とは「認知および社会機能の改善を目的としたさまざまな活動への参加」を指し(※3)、アメリカでは、認知訓練を、加齢に伴う認知機能低下、MCI の発症を予防または遅延させることを目的として推奨している(※4)。
推奨
  • 認知機能の低下や認知症のリスクを軽減するために、認知訓練は効果的。

1)Stern, 2012

2)Stern & Munn, 2010

3)Clare & Woods, 2004

4)Clare & Woods, 2004

12.社会的活動

  • 社会に関与することは、生涯にわたる幸福にとって重要な要素の一つ(※5)だが、社会的離脱は、高齢者を認知障害および認知症のリスクが高い状態にすることが示されている(※6)。
  • 社会参加の減少、社会的接触の頻度の低下、孤独感が、認知症の発生率の上昇と関連していることが研究で示されている(※7)。
推奨
  • 社会参加と社会的支援は、生涯を通じて健康と幸福に強く結びついており、ソーシャルインクルージョン(社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え合うという理念)は支援されるべきである。

5)Cherry et al., 2011

6)Fratiglioni et al., 2004

7)Kuiper et al., 2015

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