喫煙と飲酒

たばこは× 飲酒は適量なら◯

やはり「百害あって一利なし」の喫煙

喫煙が脳の健康に悪影響を与える、というのは今や医学界での常識となっています。様々な研究・調査が行われていますが、喫煙者は非喫煙者に比べて1.5 倍~2倍も認知機能が低下しやすいことがわかってきています(※1)。また、喫煙は糖尿病や高脂血症といった生活習慣病と関りが深く、生活習慣病は脳の機能低下のリスクを高めます。喫煙者でも禁煙が続けば、たばこを吸わない人と同じ健康状態に近づくともいわれていますので、できるだけ早い禁煙をおすすめします。

※1)認知症疾患診療ガイドライン2017,「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会, p131, 2017, 医学書院

禁煙外来を利用してみる

自力で禁煙が難しいという方は、禁煙外来に行ってみましょう。一定の条件を満たせば健康保険を使って禁煙治療を受けることができるようになっています。また、地方自治体によっては、禁煙外来の治療費助成を行っている市区町村もあります。
専門家の力を借りて禁煙を成功させましょう。

飲むなら適量

昔から飲酒は適量摂取なら健康効果があるといわれてきました。
確かに飲酒には食欲増進作用があり、ストレス解消にも効果的かもしれません。研究では、健康的なライフスタイル(低・適度の飲酒を含む)を送っている人は、低・適度の飲酒では認知機能低下のリスクは低くなり(※2)、大量の飲酒では、そのリスクは高くなる(※3)という結果も出ています。
ちなみに厚生労働省によって提言された「健康日本21」では「節度ある適度な飲酒量」は1日平均20g程度。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合程度が理想的としています。やはり、適量を守る、が鉄則です。

2)Elwood P, Gallant J, Pickering J. Et Al. Healthy lifestyles reduce the incidence of chronic diseases and dementia: evidence from the Caerphilly cohort study. PLoS One. 2013:8(12):e81877

3)Xu G, Liu X, Yin Q,et al.Alcohol consumption and transition of mild cognitive impairment to dementia. Psychiatry Clin Neurosc:63(1):43- 49.

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