認知症の方が健康に暮らすためのヒント

更新日:2021/12/08

記事監修

八千代病院神経内科部長/愛知県認知症疾患医療センター長
川畑 信也 先生

毎日の心がけ

【栄 養】
毎日の食事は、腹八分目に抑え、野菜、魚を中心とした、バランスの良い食事を心がけましょう。また、脱水に注意し水分を十分にとりましょう。
【運 動】
加齢に伴う体力の低下を抑え、気持ちをリラックスさせるために、散歩など適度な運動をしましょう。決して無理をせずにご家族とも協力して行います。
【気分転換】
好きな音楽を聴いたり、家族や友人とのおしゃべりは良い気分転換になります。疲れたときは昼寝も良い方法ですが、寝過ぎると夜に寝られなくなってしまうため、30分程度にしましょう。

もうひと工夫

  • カレンダー、日めくりの日付を、毎日確認する習慣をつけましょう。
    また季節に意識を向けることで生活に変化がうまれます。
  • メモ帳などに大切な予定や連絡先を書き、身につける習慣をつけましょう。
  • 良く使うものは置き場所を決めてシールなどで見出しを付けましょう。
    またトイレにも『トイレ』と書いた紙をはるのも良い方法です。
  • 財布などの貴重品はヒモやチェーンで衣服とつなぎ紛失を防ぎます。

時間を意識する

  • 時計を身につけ、今の時刻を認識することで生活にリズムをつけましょう。

危険防止

【身分の証明】
外出時には名前、住所、連絡先などの分かるものを身につけましょう。
【車の運転】
車の運転は多くの能力を必要とする高等技術です。
主治医と相談し運転を控えることも大切です。
【転倒防止】
自宅内では足が引っ掛かるものを片付け、階段は明るく見やすくしましょう。また、スリッパや滑りやすい靴下も要注意です。
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