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誰かが喜んでくださる— こんなにも嬉しくまた、私の力になるということを初めて知りました。埼玉県在住 猪鼻 秀俊さん(64歳)

猪鼻 秀俊さん(64歳)

私の場合は、毎朝20 分程度のウォーキングと週2〜3回のスロージョギングを一人で行うほか、この病気になってから始めたオカリナを奏でたり、仲間と子ども食堂で子供たちの食事を作るなど、充実した日々を送っています。

若い頃はギターを弾いていましたが、たまたま紹介された集いに出席した時の「オカリナを聴きたい」と言ってくださった言葉に動かされ、譜面は読めなかったのですが、独学でオカリナを始めました。今では、私のオカリナを喜び楽しみにしてくださる方が多くなり、折りある毎に吹いています。この病気になってからでも、新しいことにチャレンジできることがあり、誰かが喜んでくださることが、こんなにもうれしいことだったということに気付かされました。

子ども食堂での活動に参加するのは週1回だけですが、それも楽しみのひとつになっています。会社勤めをしていた頃には、炊事などは全くしたことがなかったのですが、仲間とメニューを考え、私たちが作った食事を子供たちが「美味しい」と言って食べてくれる姿を見ることが、大きな励みになっています。家族からも、子ども食堂から帰宅した時は”いい顔しているね”と言われています。

オカリナは、力をくれる友達です。
「聴いてみたい」の一言がきっかけで、練習が変わりました。
私がオカリナを吹くと、喜んでくださる人がいることに感謝・感激です。

社会と関わり続け、精神的孤独に陥らないように考えてサポートしてくれている家族には感謝しています。私の家庭は、隠し事なしに、お互いに何でも話しあってきました。それは今でも変わりなく、「お父さんがお父さんで無くなる訳ではないから」「出来ないことは言ってくれないとサポートできないよ」と率直に言ってくれます。私は病気を恥ずかしいこととは思っていないのでオープンにしており、家族は、今の私が自分でできることを見守りつつも、支えてくれています。

在職中、会社の上司の勧めで専門医を受診し、病気であることがわかりました。診断されて原因がわかり、私も家族もモヤモヤしていたものが晴れました。私を心配してくださった上司、また病気になってから以前と変わらずに接してくれる同僚や友人たちにとても感謝しています。

同僚(子ども食堂の仲間も含め)や友人、家族の会の皆様から力をいただきながら、喜んでくださる方がいることの嬉しさを感じ、それを楽しんでいる毎日です。

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