認知機能を維持させるポイント
糖尿病の管理

WHOガイドラインの推奨

高齢期の糖尿病、そして糖尿病の合併症は認知症のリスクを上昇させることから、糖尿病の人は糖尿病の管理を行うべきとしています。

糖尿病は認知機能障害のリスクを高めます

「糖尿病が強く疑われる人」は日本人成人男性で18.1%、女性で10.5%で、年齢が高くなるほど増加し、70歳以上の男性では約4人に1人、女性では約5人に1人といわれています1
糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。インスリンと呼ばれるホルモンが分泌されるとブドウ糖が消費されますが、糖尿病ではインスリンが効かなくなったりすることで、血液中にブドウ糖があふれかえってしまいます2。血液中のブドウ糖は脳や心臓の血管をもろくし、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。また、高血糖は眼や腎臓、神経にも障害を起こします2

糖尿病の早期発見・早期治療により認知症を予防しましょう

日本人に多い2型糖尿病は、認知機能障害や血管性認知症のリスクを高めると考えられており3、糖尿病の人が血糖値を適切にコントロールせずにいると、認知機能が低下すると報告されています4
糖尿病には初期症状がないため、気づいたときにはすでに進行していることが多いです2。早期発見のためには、定期健康診断で血糖値を確かめる必要があります。異常が見つかった場合は早めに受診し、適切な対処や治療を受けることが大切です。

糖尿病の一般的な治療法

1型糖尿病:毎日のインスリン注射

2型糖尿病:食事の改善および体重の管理、定期的な身体活動。これらを行っても、目標とする血糖値のコントロールを達成できない場合は、血糖値を下げる経口薬の服用

1. 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2020年版)』策定検討会報告書
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
2. 厚生労働省e-ヘルスネット:糖尿病
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-002.html
3. Luchsinger JA. J Alzheimers Dis. 2012;30 Suppl 2(0):S185-198.
4. Profenno LA, et al. Biol Psychiatry. 2010;67(6):505-512.

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